きょういちにち

朝からドラムという打楽器をひたむきに叩く。
スネアという1番よく使う太鼓と自分のひざを間違えて叩く。
赤く腫れ上がったそれを見ながらわたしは、バイトをやめたいと考える。
すぐさま台本を作り、バイト先に丁重に電話を入れ、大嫌いなバイトを辞めることに成功。
開放感に満ち溢れたわたしは、ひとりお祭り気分でお赤飯を炊こうとするが、小豆が嫌いだったことに気づき断念。
快晴なお空が目に入り、外に出ようと考える。
近所の砂利道で、愛用の原動機付自転車でひたすらにドリフト練習をする。
下校中の小学生にクスクス笑われたが、花粉が酷かった為、許す。
お姉ちゃんと名古屋のおいしいインドカレー屋に出向く。
頼んでもないジュース、デザートが運ばれ、バイトを辞めたお祝いなんだと認識し、受け取る。
帰り道、電車内、大音量のゲスの極み乙女。が聴こえる。
50代後半のサラリーマンのおじさんのスマートフォンにイヤホンが確実にささってないことを確認する。
ケータイ端末そのものから流れる大音量のそれは、電車内をまごつかせる。
帰宅後、好きな音楽を聴いていると、姉に、この音楽聴いてる人の神経が理解できないと言われる。

理解されたいと思ったことなんてない。そんな1日でシタ。